ぬるま湯に、漂う、あえて言うなら‘影’
なくてもいいんだけど、独りでいる君の、いつも傍にいる。闇の中、君のおびえるほど、大きくなって、もっと傍にいる。

一度止まってみた足。
止まったことに驚いて、歩くことが怖くなってしまった足。
日々、流されて。私。私の心。

止まってみた自分も、怖くなった自分も、流された自分にも決して後悔はしない。
これは結局、敗者の残し文句。

自分で苦労して乗った貨物列車から、助走を加えて野原に飛び降りる。着地は必ず失敗する。でも声はあげないで。歯に噛み締めて。

今度は歩き直せるくらいの情熱を持ってこれに飛びついてやろう。(もうこの貨物列車は止まってはくれない)

そう思いながら痛い身体を抱えて、うめきながら、消えてもなおにらみつける。

サイコーにかっこ悪い自分。

でも、かっこいいと思える自分。今だけかもしれない。そう思えるのは、今だけかも。
ナルシストじゃなくて、もがいてあがいて、げれげれになってる自分をどこか遠くで微笑ましく見てる。

どろどろで、もうめためたで、だけど、どこかで自分を愛してる。

ボロキレみたいになって、バトンを、誰もいない暗闇の中に差し出す。迷って怯えて、そのままやがて動かなくなる。
しばらくすると誰かがやってくる。‘誰か’は、かすかにやわらかく光を放つ。
まだ冷たいその手でボロキレの頬を撫で、そのくちもとに口づけて、バトンを抜き取り歩き出す。

バトンを伝って熱を帯び、その足は波紋をつくりながら・・・。

私はそうやって生きてきた。きっとこれからも。

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