『I DON’T WANT TO WAIT』　　Paula　Cole

一番大切な心の決意は　形に示さない。
書いたり描いたり、まして声になんて出したら、塵よりも軽くなって　ふわふわ　ふわふわ　消えるだけ。
途端に心が暗くなって、それまでと変わらなくなる。

部屋に入ると　自分のにおい。
まくらを抱けば　自分のにおい。
何かがあれば一瞬にして変わってしまうんだろうけど。
今はカフェ・オレの香り。

大き目の息を吸い込んで。

夜になると昼の間ためこまれていたんじゃないかと思うほど　沢山のことに　頭を悩ます。
自分のこと、他人のこと・・・
突然　悩みは宇宙へ飛んで
　　　　　そうして　また心に戻っていく。　　毎夜、毎夜。

気分の沈んだ気は元気な励ましの歌、聞けない。これって、髪切れないのと一緒かな。
実行してしまうと、元気にならなきゃいけないみたいで。なれなかったら、もう、どうしていいのか分かんなくなってしまうんじゃないか、ってそれが怖い。

鏡に映った自分を眺めて、はぁ〜、とか溜め息つく。
とびきり美人になれなくてもせめて、とか思う。
ラインを気にして、バスとコンシャスでいる自分。
髪型がキマった日はとびきりの笑顔で振り返ってみるんだけど。

今日は雨。そんな気にもなれなくて。
誰かいい人、あらわれないかな
なんて、真剣に考える。

手のひら
指先は届かない何かにつながってる気がする。

撫でられると　心はとても安らいで。

大人は　大きな子ども。　子どもは　小さな大人。

過ち恐れて立ちすくむ日も。
かなしさのあまり砕ける日も。