世界が滅びる夢

2001年2月27日
 父が見ようと言うのでビルの屋上に上りました。『昇る太陽』はとても美しく、緩やかに下界の街を照らしていました。
 ところが雲の狭間からのぞく太陽は次第に地球の色を帯びていったのです。宇宙から見た地球の。小さな地球になった太陽は今度は少しずつ肥大していきます。
 
数秒後

大きくなった太陽は実はそれではありませんでした。「それ」は凄まじい勢いで眼下の街を喰い潰していったのです。爆風で壁を持つ手を支えに、私の体は地面に平行に浮かび上がりました。
 どうやら破壊されたのはここ一面だけのようでした。人が集中しないうちに私達は早々に荷物をまとめて避難しました。大きなビルでは電気が確保されているらしいのです。いざという時のために携帯とその充電器を持ちました。

 いとこの姉から電話がかかってきました。話を聞くとどうやら電話の向こうの時間はここより数時間遅れていました。ですから私はすぐさま荷物をまとめて避難するように彼女に言いました。お金はいること。しっかりした靴を履いておくこと。また、避難先は大きなビルにすること。思いつくこと全て言を告げました。

 向こうの時間で「それ」が到来するはず時間になりました。

・・・・・姉と、音信が取れなくなりました。

 荷物を取りにもう一度家に帰らなければならなく、私達は避難場所を出ました。
 大通りにさしかかった時、ミサイルがこちらめがけて飛んできました。ミサイルは人の存在の有無に関わらず投げ込まれています。あたりは激しい闇の旋律とともにその色へ姿を変えていきました。


 街は一面の残骸で埋まっています。
 

 『おしまいの日』がついにやってきました。
 それは『暗黒の時代』の幕開けだったのです。



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