棘薔薇の懺悔

2001年8月2日

返事は返せなかった。

代わりに・・・


彼の起きてなさそうな7時前
キスと一緒に甘くささやく 優しい言葉
何にも触れない 当り障りのない 優しいだけの…

いつかこの言葉が彼を苦しめても


−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−


お風呂に浸かった私は・・・例のごとく
また、出れなくなってしまった。
えいっ!って、湯船からあがると
カラダはもう、のぼせあがっている。

急いで部屋に入り、クーラーをかけるが効く筈もなく、
火照ったカラダは私をひたすら苛んだ。

私は体温が上がるとどうしようもなくなってしまうのだ

  ココロの中では彼に救いを求めてる。

 ・・・彼にメール打とうかな でも・・・

迷っているうちに、私の首はまた・・・
            また元に戻ってしまった。

はふぅ・・・
力なく溜め息を吐くと目の前が涙で歪む。
「なんでこうなるんだろ。」
眺める彼からのメール――『いつもそばにいるよ』

タオルケットで顔を覆って寝転がっていると
 ちりん ちりん☆
メールが入った  相手はわかってる。


―――――――――――――――――――――――――

・8月2日
彼からのメール

私宛てのリクエストと、
それを私にもしてくれるって書いてある。

私はとても苦しくて・・・とても・・・混乱していた。
彼に抱きしめてほしいってメールした。
切羽詰っていた。

返してくれたメール。
彼はちょっと心配していた。

私は・・・そう。
体温が上がるとどうしようもなくなって・・・
避けようとすると眠りに落ちてしまう。

そう言って、彼に。熱の出ている彼にメールを送った。

返事を待ちながら私は案の定、眠りに落ちてしまった。

気が付くと彼からメールが来ていて
            ・・・1時間経っていた。

彼の希望どおり膝枕してあげる。とメールした。

そして・・・
『熱下がるまでだけど』
《それは今の私が取れる彼との精一杯の時間の距離》

『ずっとそばにいたいな。いてもいい?』と続けた。
    
   
辛かったら手握ってあげる。

暑かったらゆっくり仰いであげる。

息しにくかったら一緒に深呼吸してあげる。

何か思い出されることあったら聞いてあげる。

   
これは私がして欲しいこと。
それを・・・彼に全部してあげようと思った。
病気の時は心細いものだから。


こうして・・・
       私は悲しい優しさで彼をいたわった。


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